短編集―詩―③

願い

ああ。
またこの空だ。
雨空を見上げる瞳は。
絶望に似た色だった。
繰り返す、コトガラ。
上手くあるけない、私。

　かなしみ嘆くより
　くるしみ嘆くより
　さびしさ嘆くより。
　もっと大切なことが、
　あるんじゃないかい？
　泣いてばかりいて、
　忘れてしまったのかい　？

それなら。
思い出せ。

雨空は、必ず晴れる。
明日は、
ちゃんとやってくる。
繰り返した先。
手を伸ばして、
自信を取り戻そう。
　　　　　　　　　　　本当の私は、
弱くはないはず。
可能性を、信じて。
何度でも、踏み出したい。
自分のために。