短編集―詩―③

サカサマの世界

善も悪もアリマセン。
不も可もアリマセン。
有も無もアリマセン。
じゃあ、
この世界は一体何でしょう？

グルリ。
グルリ。グルリ。
あ、逆さまです。
ずっとずっとずっーと昔に
最初に気付いた人は、
どう思ったかなんて
ワタクシには、想像もできません？

この世に、
生を受けて、
塵になるまで、
サカサマの世界。

そう、答えは
『サカサマの世界』。

逆らえば逆らう程、
足掻けば足掻く程、
空虚な現実に行き着きます。
バス停はそこにしか
ナイノデス。

だからと言って、
勝手に死んだりしちゃ
イケマセン。
サカサマでも
いいことだって、
時にはアルンデス。
今が
きつくても。
　きつくても。
　　きつくても。
　　　キツクテモ。
　　　　キツクテモ。

絶望と希望は、紙一重。
だから、叫びましょう。
「to be continued!!!」