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季節は春。
ここはカラオケ屋の
一番豪華な部屋。
本日は中学を卒業し
無事高校への
入学が決まったばかりの
とある集団の
十二人ぐらいの
少年達で貸切だ。
「カンパ~イ!」
「ここで俺様が
盛り上げていきまっせ!
尾崎豊のものまねに
チャレンジします!
卒業!」
なんだか勝手に仕切ってる
ひょうきんそうなヤツの名は
真島孝介 まじまこうすけ。
背丈が160センチくらいの
小柄な少年だ。
みんなはゲラゲラ
笑っていた。
「ま~たいまじんかよ。
さっきから
マイク独占しまくりじゃん。」
真島こといまじんは
尾崎豊になりきって
スタンドの前で歌っていた。
「♪行儀よ~く
真面目なんて
できやしなかった~♪」
みんなはほぼ
あきれながら聞いている。
「はは、
似てねーよアイツ」
「点数八十点以下なら
こいつにピザ
おごってもらおうぜ!」
「それのったよ、雄太!」
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