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ところで雄太は…
歌わなくてためらっていた。
「今日は歌う
気分じゃねえんだ。」
おしゃべりのいまじんが
「いいんだよ!雄太は
リーダーシップもあるし
歌もうまいし
なによりイケメンだし
これからのジャニーズの
未来に欠かせない
存在だからね!
少しくらい気分屋なとこ
あってもいいじゃん」
と少しオヤジくさく
おだてた。
そのあといまじんは
ちょっとムッツリしている
玉城仁 たまきひとし
という少年に話しかけた。
「玉城!雄太
歌わないからお前の出番だ。
歌えよ、ほれマイク!」
少し気遣っていた。
すると仁 ひとしは
いまじんのマイクを
握った拳を振りはらった。
「バカバカしい。
こんな輪のなかに
ジャニーズのくせに
アホみてえなやつらと
盛り上がるなんてよ。
てめえも音痴だし
萩原もムカつくし。」
と暴言を吐いた。
一瞬空気は固まった。
それでもいまじんは
説得した。
「玉城。
俺たちは今エロオヤジ
(←ジャニーズの
社長のあだ名)が
くれたプライベートの時間
だからこうしてジャニーズ
という仮面を外している。
なのにお前は
今もジャニーズみてえに
クールにふるまってんじゃん。
お前は疲れねえの?」
「もうそれぐらいにしとけ」
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