最初で最後の至高のロマンス

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僕が学生の頃、他校に進学した妖怪人間ベロみたいな顔をした知人から一本の電話がきました。     『合コンやるけど来る?』     合コン……!   そんなモノ テレビやマンガで話には聞いていたが実際に僕の元へくるとは思いもよりませんでした。 速答でOKしました。     僕のイメージする合コンは 薄暗い室内で、肌を露出した女の子達と獣の様な男達が王様ゲームなるモノで 氷の口移しや、ポッキーを二人で一緒に端からカジっていく余興に始まり、 最後には皆で一糸まとわぬ姿で大乱交。   というモノ。     凄く楽しみでした。   早くその日がこないものか! と、毎日ワクワクしながら 部屋で一人で小踊りして 時が過ぎるのを待っていました。      そして  月日は矢の様に流れ    約束の日がやってきました       その日 僕は起床してすぐに風呂に入り、体を念入りに洗いました。   何があるかわかりません   ケツの穴もしっかりと洗っておきます。 いわゆるネチケットである。     風呂からあがり、ドライヤーで ブオオーンと ヘアスタイルをかっちょよくセット。   パンツの柄にも気を使い、おニューのシャツもおろして、香水をフンワリと体に吹き掛け、オシャレも完了。   サイフ持った!カギ持った! コンドーム持った!   さぁ行こう!    
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