はじまり

7/20
前へ
/123ページ
次へ
一見、ホテルと見紛う(ミマガウ)程の奇麗なエントランスを抜け、ゆっくりオートロックの暗証番号を押す。 開かれた自動ドアからは、無駄に広い廊下が続く。 その廊下の先にあるエレベーターに乗り込むと、階ボタンを押した。 いつものように上昇するエレベーター。 (このまま目的地に着かなければいいのに。) そんなくだらない願いも叶わず、程無くして目的階に到着したエレベーターの扉が開く。  
/123ページ

最初のコメントを投稿しよう!

299人が本棚に入れています
本棚に追加