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「止まって良かったわね。」
「はぁ……ご迷惑掛けました。」
授業中、鼻血をだしたかなみは保健室で処置をしていたが、出血がひどく急遽病院へ向かった。
「あれぇ?かなみちゃん?」
「あ、ナオトさん……」
「こんなとこで会うなんてね、どうしたの?」
「ちょっと、鼻血が止まらなくて……」
「君も大変だね、って僕も言えないか」
二人の楽しそうな会話に、保健の先生がかなみを呼ぶ声がしてきた。
「先生が呼んでるから行きますね。 あ、ナオトさんもお大事に」
「うん、有難う。それから…… あ……」
ナオトがかなみを呼び止めようとしたが、走りだし先生の元へ行ってしまった。
そっか、あの子はまだ高校生だっけ?(って、転んでるし)
かなみを見つめていたら、自分の番になったのか、ナオトは診察室に入っていった。
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