INDICATE 2

2/8
前へ
/36ページ
次へ
「止まって良かったわね。」 「はぁ……ご迷惑掛けました。」 授業中、鼻血をだしたかなみは保健室で処置をしていたが、出血がひどく急遽病院へ向かった。 「あれぇ?かなみちゃん?」 「あ、ナオトさん……」 「こんなとこで会うなんてね、どうしたの?」 「ちょっと、鼻血が止まらなくて……」 「君も大変だね、って僕も言えないか」 二人の楽しそうな会話に、保健の先生がかなみを呼ぶ声がしてきた。 「先生が呼んでるから行きますね。 あ、ナオトさんもお大事に」 「うん、有難う。それから…… あ……」 ナオトがかなみを呼び止めようとしたが、走りだし先生の元へ行ってしまった。 そっか、あの子はまだ高校生だっけ?(って、転んでるし) かなみを見つめていたら、自分の番になったのか、ナオトは診察室に入っていった。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加