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知らせを聞き、搬送先に家族が駆けつける
「あ、お父さん、お母さん、お姉ちゃん……」
「かなみ大丈夫なのか?」
「大丈夫だよお父さん……ちょっと、貧血起こしただけだから」
その傍らでは、母親がナオトにお礼を言っている。
苦笑いするかなみに姉は苛立ちを覚える
「何が大丈夫よ?あんた自分が今どんな身体か解ってるの?」
かなみは何も言い返せなかった
俯いているかなみに更に姉は、母親の制止も聞かず言い続けナオトにも、二度と会うなと言い放った。
「ごめん、俺のせいで」
気まずい雰囲気のまま病室を出て行くナオト
「ナオトさんはなにも悪くないです。悪いのは私だから……」
「かなみちゃん……ありがとう、じゃあね」
今にも泣き出しそうなかなみを、ナオトは抱きしめてやることさえ出来なかった
(ゆり……かなみちゃんを助けて)
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