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姉が部屋から出ていった後、再びチケットを眺め始め呟いた
「行って見ようかな、ライブ」
少しでも彼“ナオト”に付いて知っていたほうがいいと思い、かなみは姉から雑誌やCDを借りてきた。
そこには、信じられない人物が映し出されていたのである
そう、かなみが海で出会った彼とソックリだったから
(同じ人……? まさかね、似てるってだけよね)
しかし、かなみの中であの海での同じ甘い痺れが走った。
(なんだろう、この感覚)
ライブ当日、会場前の長蛇の列に唖然とするかなみ。
ライブが始まると一気に盛り上がる
(す、凄いテンション……)
全てが初めてのかなみには、付いていくのに精一杯だった。
いつからだったのか、かなみの身体に異変が起こった
息が出来なくなり、目眩がしてそのまま意識を失ったのである。
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