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暫らくして意識を取り戻したかなみ、どこかの部屋だろう次々と人が入ってきた。一人が気付いたのか、かなみに声をかけてきた。 「大丈夫?君、ライブの途中で倒れちゃったんだけど、覚えてる?」 「あ、はぁ……済みません」 起き上がろうとするかなみを気遣い、まだ横になっていてと言う彼 「そう言えば、海でも倒れそうになったよね?どこか悪いんじゃない?」 「多分、貧血だと……」 「そう?でもあんまり無理しちゃダメだよ?」 二人のやりとりに、ツアーメンバーが突っ込みを入れてきた。 「あの……今、ナオって」 「あぁ、バレちゃったね」 ふわりと笑うかなみを見てナオトは、ドキリとした。 (何やってんだオレ…… こんな気持ちになるなんて)
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