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楽屋で休ませてもらったばかりか、家まで送ってきてもらったかなみ。因みに、姉はかなみが倒れたことを知らずに、仲良くなった子と一緒に帰ったとかでかなみはナオトを独り占め状態。 帰りの道中、かなみはどこから来たとか、ナオトがどうして歌手になったとかで話しは尽きなかった。 「本当に、有難うございました」 「どういたしまして☆じゃ、お大事にね」 「はい、またライブに行きますね。」 「うん、待ってるよ。」 ナオトが乗る車を見送った後、不意に空虚な感じが心を過った。 (今度はいつ会えるんだろう……) いつのまにか、かなみの中にはナオトが大きな存在になっていた そして、ナオトの中でもかなみの存在が大きくなっていた。 二人の距離が縮むのはまだ少し先の話……
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