出会い

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「家庭教師?僕が?」 「そう。私の友達の息子さんの」   学校から帰るや否や、母からそう告げられ地図を渡される。   「私OKしちゃったから今から行って来なさい」 「別に良いけど…今から?」   地図を見ると、そこはうちから約10分程歩いた距離にある家だった。   まぁ暇だし家庭教師くらいなら良いかな。家も近いみたいだし。   「そ。話しはしてあるから行ってらっしゃい」 「わかった。行ってきます」   手を振る母に見送られ、僕は家を後にした。   常套句たけど、この先で出会う幸せのようでいて不幸な自分の姿も知らずに……。    
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