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「もう終わってるはずなんだけど…。あの子ったらいっつも友達と遊び回って…」
「男の子ですからね。あ、ありがとうございます」
出されたコーヒーを飲む。
うわっ、超甘…。なにこれ……。
思わず吐き出しそうになるくらい甘く砂糖まみれなコーヒーに、バレない程度に眉根を寄せる。
「話しには聞いてたけどほんとに格好良いのね…」
なんのつもりか、机に頬杖をつきながら凝視される。
うっとりとした熱い視線を感じ、戸惑った。
え?なに?僕家庭教師で呼ばれたんじゃないの?
「ありがとうございます。でもそんなことないですよ。桜沢さんの方がお美しいです」
笑顔でそう答えるが、なにかいけない雰囲気に冷や汗が流れる。
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