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私は…
愁と別れている間、愁とは全く連絡はお互いに取らず、相手の状況など知る由もなかった。
牧野さんにも愁とは別れたことをお母さんから伝えて貰った。
ただ愁が最後に私にくれた言葉…
[毎年初めてデートした公園で、待ってるから。]
その言葉だけが気になっていた。春が訪れる度に何度も行こうかと思った。
でもその気持ちを心の奥に鎮めて、日々の生活で忘れるようにした。
看護師には5月から総合病院の産婦人科に配属が決まっていた。
牧野さんにもそれを自分から手紙で伝えると返事が返ってきて
咲ちゃんへ
まずは看護師になれたこと、とても私も喜んでいます。
そしてあの時、2人を引き裂いてしまったことを今では後悔しています。
あおいのことを考えるあまり、身勝手なことを告げて、引き離してしまったと罪悪感に駆られています。
もしも咲ちゃんがまだ愁くんとよりを戻したいと思っているなら今度こそ2人を応援出来そうです。
牧野
とだけ書かれていた。
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