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そう言うと愛は幹部席に小走りで行き、ちゃっかり翔さんの隣りをキープした。
そして、楽しそうに語り合う翔さんと愛の姿が見える。
さすが愛。
打解けるのも
もぐり込むのも上手すぎ。
そんな風に感心してしまった。
あ~あ。1人取り残されてしまった私のことなんて、愛の頭の片隅にも今はないんだろうな。
そうしょげていると
1人、男の子がこちらのサークルに向かって歩いてきているのを発見した。
『遅れてすみません。』
そう彼は言葉を発したが、大人数のためすっかり声はかき消されてしまった。
幹部の3人どころか
誰1人と気付いていない。
私は思わずこっち、こっちと彼に手招きをした。
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