出会い

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「岸田さんの今までの恋愛はどんな感じだったの?岸田さんこそモテまくってそうじゃ。はっきりした端整な顔立ちに、身長も高くて、話上手だし、T大だったら頭も良いはずだし。文句なし!!」 『そっちこそ褒め過ぎだから!でもありがと。嬉しいよ。そんな風に言ってくれてさ。俺の恋愛ねぇ…。俺は神崎さんと逆で、自分から告白した人じゃないと付き合わなかった。女の子にバレンタインとか他の時でも告白された事はあったけど 全部断ってたな。人から言われてとりあえず見た目がタイプだからとかでは俺って付き合えないんだよね。だから今までの人生で付き合ったのなんて1人だけだよ。』 「1人????」 『うん。1人だけ。』 「どんな人だったの?」 『神崎さんとは正反対の人だったかな。」 それを聞いて何だか私は眼中にありませんって言われてるような気がして寂しい気持ちになった。それを隠すかのように私は質問を続けた。 「私と正反対って、性格が?雰囲気が?見た目が?」 『そうだな。性格だと思う。{元カノ}はとても気が強くて、負けず嫌いで、クールで。初対面でこんな雰囲気では喋られない人だったから。それとは逆で、神崎さんは物腰穏やかで、癒し系だよね。打ち解けやすいし。俺、初対面でこんな話せないもん。さっき俺の事話上手なんて言ってくれたけど、話下手なくらいだからね。』 「え?そうなんだ?実は私も人見知りで岸田さんの事を手招きしちゃってから後悔したんだよ。どうしよう、どうしようって。」
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