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次の日、体が重たく感じて起きるのがひどく億劫だった。
無理矢理自分に喝を入れて、体を起こす。
鏡で自分の顔を見ると
「ひどい顔…。」
泣き腫らした瞼が腫れて膨らんでいる。
携帯をおもむろに手に取るとメールが何件も入っていた。
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メール受信 岸田愁
【咲、起きてるか?俺はこのまま終わるなんて嫌だからな。】
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メール受信 岸田愁
【あおいの母ちゃんに何を思われても構わない。俺は咲を愛してる。】
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メール受信 岸田愁
【咲…。本当に終わりなのか?返信してくれ。】
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メール受信 岸田愁
【明日、会いたい。俺の家に来て話がしたい。】
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メール受信 岸田愁
【待ってるから。咲が家に来るのを待ってる。】
愁からのメールだ…。
明日って今日のことだよね。
私は携帯を静かに閉めた。
会いに行きたくない。
会いに行ってどうすればいいの?
また今まで通りに過ごすなんて考えられない。
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