宿命

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何もするでもなく、時間が過ぎていき、結局時刻は夕方17時を回っていた。 さすがにもう今日は愁に会いに行くことはないなと思っていた矢先に  ピンポーン♪ うちの家のインターホンが鳴った。 何も気にしないでリビングでテレビを流し見ているとお母さんが私を呼んだ。 『はじめまして。岸田愁と申します。咲さんとお付き合いさせて貰っています。』 『あら。来てくれてありがとう。今日会う予定だったのかしら?咲何も言ってくれないから…。』 『いえ。僕が咲さんに用事があったので、急遽伺わせて貰ったんです。』 『そうなの?あの子なら今リビングにいるからどうぞ。入って。』 そんな声が玄関から聞こえて来た。 愁がうちに来たの? 私は急いで玄関に向かう。 「愁…!」
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