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愁が私を抱き締めた。
それを払いのけようとしても強く力が込められた愁の腕を振りほどくことなど出来なかった。
そして私に
優しく…
幾度も…
深く、深く…
唇を重ねる。
私を強引にベッドに寝かせ、愛撫し始める。
抵抗すればするほど愁は今までにない愛し方で私を翻弄させる。
声が出そうになっても押し殺した。
愁は執拗なくらい
私をもて遊ぶかのように
時には優しく
時には激しく
長い間 愁に愛され続けた。
もう抵抗することにも疲れ果てた私は愁に
強く…
強く…
抱き締められながら泣いた。
どうにもならない想いに
抵抗しながらも愛される喜びを感じてしまう自分に
そして自分の宿命に…。
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