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それから私達はまた向き合った。
長い沈黙の後…
「別れよう。」
そう私は愁の顔を見て言った。
『俺はいつまででも咲が戻ってくるのを待っているから。毎年初めてデートした公園で、待ってるから。』
そう言い残すと愁はお母さんに軽く挨拶をして家を出て行った。
私は
愁の唇の感覚、
愁の匂い、
抱き締められた腕の強さ、
愛された身体がはっきりと自分に残っていることを感じながら 1人ベッドで号泣した。
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