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もう、私達が付き合うことで傷つく人はいないんだ…。
その手紙を読んでそう思った。けれど、3年もの間、何も音沙汰なく過ごして来て、今更愁が私とよりを戻す気持ちでいるはずもない、都合が良すぎるなって私は感じていた。
けれど明日がちょうど
4月6日。
今までは躊躇ってばかりいたけれど、勇気を出して行ってみようと心に決めていた。
愁はいるだろうか…。
もしも愁がいなかったら
すっぱりと諦めるしかない。
何せ私から愁の温かい手を離してしまったのだから…。
愁は他に好きな人と上手くやっているかもしれない…。
色々な詮索が頭をよぎっては大きな不安の渦に巻かれた。
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