運命

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――――4月6日―――― その日はやって来た。 私は朝早く起きると念入りに化粧をし、何度も服を選び直す。そして吉祥寺へと足は向かっていた。 公園までの道のりを心臓をバクバクさせながら進んでいく。 この道を通る時にはいつも隣りに愁がいた。 公園に到着したのは10時だった。公園入り口には誰もいない。 みんな今年の桜を見に、歩いているカップル、友人、夫婦、老人ばかりだ。 私は落胆した。 やっぱりもう遅かったんだ。 愁はもうここには来ないんだ。 そう思いながら満開の桜を横に公園内を歩き始めた。
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