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そして時間になり、私達は大人数で、移動を始めた。
さすが新宿。居酒屋、飲み屋、食べ物屋がいっぱいだ。
私達は大きな座敷にみんな通された。
適当に思い思いの場所に座っていく。私達は新入部員が固まって座る箇所にちょこんと２人、並んで座った。
小さな声で愛が囁いてきた。
『ねぇ、咲。この中でパッと見ていい人いる？』
愛らしい発言だ。私は気になる人を探すどころか人数の多さに圧倒されていただけだったのに。
「私はまだこの場の雰囲気に馴染む努力するので精一杯だよ。そんな愛はもしかしているの？」
『聞いちゃった？聞きたい？』
「うん、うん。誰、誰？」
『翔さん』
「ええええええええっっ！」
『声、大きすぎるから、咲。』
「翔さんのどこが気に入ったの？その魅力とやらを教えてよ！」
『見た目と話やすさと面白さかな？』
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