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一夜は倫子の腹に手をやった。
「ここにさ、新しい命がいるんだって」
「え…」
「俺たちの子だよ」一夜はニッコリ微笑んだ。
倫子はポケーッと口を開けた。
「剛さんに言ったらさ、結婚していいって、俺たち」一夜は言った。
すると倫子は一夜の頬をつねった。
「イテッ!!何すんだよ」頬を擦る一夜。
「夢じゃない…よね…」倫子は何度も言った。
「ああ、夢じゃない」
「ホントにホントに夢じゃない?」涙を流す倫子。
「ああ…夢じゃない」一夜がニッコリ笑う。
「一夜さん!」倫子は一夜をギュッとした。
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