ゴースト・エクスタシー

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ジーッと鳴き喚くセミが暑さを増幅させる夏。 雲も風もない今日は耐えがたい酷暑で 私はたまらずコンビニへアイスを買いに走った。 「は~っ涼し!」 家から徒歩1分のコンビニ。 扇風機しかない私の部屋に比べ、ここはクーラーガンガン。 極楽じゃあ。 私がアイスのコーナーへ向かうと、客がいないと思っていた店内に一人男の子がいた。同い年ぐらいだろうか。 「……………」 男の子が苦手な私は、 なるべく目を合わせないようにアイスを選びにかかった。 すると 「僕が見えるの?」 彼は言った。
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