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既に後始末を終わらせた仲間が、横一列に並び僕を待っていた。
『お疲れ様です。』
達哉以外の全員が笑顔で、血まみれ姿の僕を迎える。
僕も仲間の笑みに答えるかのように笑いかける。
「お疲れ。さあ、戻ろう。」
『はい。』
僕を先頭にして、僕達はその場を後にする。
「いつ見ても、お前の剣はスゲーな。」
不意に聞こえた達哉の言葉に、僕は静かに笑みを浮かべる。
「ありがと。」
「素っ気無いなぁ」と笑う達哉。そして、空を見上げてボソッと呟く。
「俺達・・・いつ死ぬんだろうな。」
「そりゃあ、利用価値が無くなった時でしょう?」
「まあ……そうなんだけどさ。」
自分より年下の少年から突っ込まれ、達哉は困ったような表情でポリポリと頭を掻く。
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