最強の騎士ガウェイン

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 数百、いや数千メートルはあろうか……巨大な金に包まれた食堂では、それを埋め尽くすほどの人々が、膨大な酒や料理と格闘し、また弦楽器の生演奏に合わせ、優雅に踊っていた。  全て、きらびやかな衣装を身に纏い、豪華な食事を口にする貴族達。  皿に大盛りつけられた脂の滲み出たステーキ、香しいかおりのワイン、ニメートルほどもあろうか……丸ごと一匹豪快に焼かれた巨大な魚等は、何百人もの貴族がどれだけ食べ、飲んでもいっこうに減る気配がない。  たった今も、空になった金色に輝く魚の刺身の載っていた皿が下げられ、代わりに綺麗に盛りつけられたビーフシチューが運ばれて来た所だった。
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