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「私と一緒に踊りませんか?」
突然、可憐な女性に手を差し延べられて、何も構えていなかったガウェインは、少し慌てる。
年は十五、六だろうか?
淡い青色の髪をしていて、目はまるでルビーの宝石のように赤かった。
「物好きもいたものだ。私みたいな金のない奴を誘うなんて」
ガウェインは、白ワインを一口飲んだ後、渋い声で言った。
「さぁ、パーティーの魔法が解けない内に!」
了解の返事もしていないのに、いつの間にか左手を握らされ、ガウェインは中央広間に連れさられた。
仕方なくガウェインも、右手に持っていたワイングラスを置いて代わりに女性の手を握る。
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