激情

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嘉隆は悔しさで全身を震わせていた。       城の周りを敵に囲まれ その様を見ながら 拳を握り締めていた。       「おのれ…   北畠具教…     奴が裏で手を回しているに違いない…」       櫓の梯子を素早く降りて 天守へ続く坂道を駆け上がる。       城攻めは難し   されど籠城も難し事は間違いない。       兵達は疲弊している。    
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