左回りの時計

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    自分が今生きてるのか、死んでるのかさえ解らない。 そして…まだ君は僕が事故に遭った事を知らない。     ただ僕は、待ち続けてる彼女の横顔を眺めている事しか出来なかった。 日が暮れてサキが諦めて帰るまでずっと…。     さよならさえ言えなかった。 ホントなら今RING受け取ってもらえていたかもしれないのに…。 RING渡す事も、さよならすら伝える事も出来ない。     黙って見守ることしか出来ないんだ。…嗚呼…    
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