黒と黒

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8月7日の夕方、あたしは妹と外で遊んでいた。母親のいいつけ、家の前は離れちゃだめだよ 、あと1時間したら家に入るんだよ、を守って。 すると隣の家に大きなトラックが音を立てて止まった。その頃の身長もあるかもしれないけど そのトラックが空まで続く壁のように見えたのを覚えてる。 まぁ、それはただの引っ越し屋の車だったんだけどね。 車から下りてきた人が 後の扉を ギィ、と開けた。ダンボールが沢山と 布に包まれた何か。 あたしはなんだか圧倒されて、口をぽかんと開けて妹とそれを眺めていた。 運び出される荷物、トラックの底が見えた頃には1時間を過ぎていた。 『みきー!!!みかぜー!!!!』 母親の大きな声があたし達を呼んでいる。 あたしたちは ハッとして家に駆け込んだ。
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