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「‥一体どういうつもり?」
「わ、わざとじゃないよ?」
「‥狙っていたと?」
「ち、違ッ!誤解だよッ」
「‥五階も六階もないわよ。いつもいつもいつも‥アタシに何か恨みでもあるの?」
急に体に負荷がかかる。何か重力が増した気が…。
「そ、そんな事‥み、水野さ‥俺」
「‥黙れ」
「アゥチッ!」
見えない何かに弾き飛ばされた。
…は、波動ッッ?!雨音ちゃんから??
「み、みみず‥」
「‥問答無用」
彼女が華麗に宙を舞う。美しい足を高くあげそれをそのまま俺の脳天に……。
【ズガアアァァ~~ンッ!!】
「ゴフォッ!!」
俺は床の上に崩れ落ちた。今までの出来事が走馬灯のように駆け巡る。
…あぁ。明日は、明日こそは‥雨音ちゃんと普通に挨拶を…。
俺の意識はそこで途切れた。
こうして今日も雨音に誤解されたまま、蒼太の一日は始まるのでした。
◇◇◇
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