自分に素直な自分

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部室がしんと静かになる。 プルルルル……プルルルル…… ガチャッ…… 「(……でたっ)」 6人は一斉に唾をのんだ。 『もしもし』 「どうも、私、一条高校の経堂寺といーます」 『あぁ、一条高校とか懐かしい……。えと、なんのご用件で……』 「吹奏楽部作りました」 進藤以外の4人が一斉にニタつく。ここに吹奏楽があると確証できる言葉だ。 『………………』 「もしもーし」 『……よくやった……なにがあったか知らんがよくやったぁぁぁ!待ってろぉぉぉ!』 ブツッ………… 経堂寺がそのまま携帯をパチッと閉じた。 「奇妙な人……」 5人が微妙な顔をする。 すると、そんな5人を見た経堂寺が事を進める。 「この話はおいといて……ちょっと音、聞かせてもらおーかな?」 5人は揃って『うっ…』としたような顔をした。
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