夢への布石

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「進藤ぉ……ライバルは潰すもんじゃないってぇ。どうせ上手くいかないんなら考えなおせよ」 練習が終わり、音楽室にて楽器を片付ける5人。 千尋がふと進藤に言う。 「甘い馬鹿猿。変に悠長するから負ける」 「お前だってもう負けてんだろ?」 進藤はぴたっと止まったのち、ケースをバタンと閉めた。 「黙れ馬鹿猿」 進藤はドアを勢いよく開けて、楽器保管室の方向へと消えた。 「ライバルの事が好きなのって、もう立派な悠長よね」 神川がクスクス笑い、桜井も釣られて笑った。
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