夢への布石

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「おい」 音楽室の片付けをしていた5人。時刻は6時前だ。 そこに経堂寺が現れ、5人に声をかけた。 「あ、先生」 5人はパッとドアの方向を見ては、テクテクと先生に歩み寄った。 「お疲れ様」 「先生も、立派なスケジュール構成お疲れ様」 千尋が皮肉を言う。経堂寺はケラケラと笑った。 「そうそう、だから明日の予定を変えようって来たんだってば」 神川が振り返って音楽室のカレンダーを見る。5月はバッハの絵だ。 「明日土曜日ですね。てかさっきのスケジュール、せめて時間とかぐらいは決めて欲しかったんですけど」 「まぁ朝から夕方まで個人練習ってのもビックリだけどな」 剣山が嫌な顔をした。 「いやいや、明日は合同練習よっ」 「え?」
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