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先生含めた6人は音楽室の中へと再び入り、席に重そうな腰を降ろしたピンク色のジャージを囲むように5人は立った。
「私さぁ、ここに吹奏楽部なかったじゃん?だからこの学校に指導だけ行ってたのよねー」
「いや、そうじゃなくて」
千尋が突っ込む。
「まだ出来て二日目ですが」
経堂寺は『そこだ』と千尋を見た。千尋はその表情を見ては一歩引いた。
「三条高校。部員、3年1名、1年5名のたった6人。いわゆる潰れかけ吹奏楽部」
5人は一斉に『うちと殆どかわんねぇー!』と心で叫んだ。
「だからー、せっかくだし一緒に練習しよっかなぁって!あわよくば『合同バンド』なんてっ」
経堂寺がヤケに楽しそうだ。なにか策でもあるのかのように。
5人はあんまり乗り気でなかったが、仕方ないように明日の合同練習には参加することに決定した。
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