久しぶりだな。馬鹿部長。

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「ほらほら、早く入って」 千尋が4人を連れ戻しては経堂寺はすぐにトラックの荷台を指さす。 「荷台?」 進藤が苦笑いする。 「まぁ俺達はお荷物だけども」 「全然上手くないよツルちゃん」 剣山は桜井に突っ込んでいたが会話は止まらない。いや止まらせない。 「もう、いいや」 千尋が荷台の扉をあける。千尋は叫ぶ。千尋はケースを抱え荷台に突入した。 「いやっふぃー!!」 進藤が千尋の声を聞き目を細める。 「気が狂ったか」 進藤が扉の開いた荷台を覗きこむと―― 「……!」 テーブル、ソファー、本棚、冷蔵庫、テレビ、さらにはベットまでが完備された「部屋」が荷台に展開されていた。 千尋はベットではしゃいでいる。 「わ、悪くはない」 進藤は楽器を荷台に持ち込み、そのままソファーに座った。 「なによこれ……」 「ホテルみたい!」 「キャンピングカーとデコトラの違い知ってるのか……?」 他の3人もとりあえずは中に入る。 「扉しめろー」 運転席から経堂寺の声がする。 全員が一斉に我に帰る。 「経堂寺の私物だ、これ」 千尋が冷や汗をかきながらも扉を閉め、トラックは三条高校へと動きだした。
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