久しぶりだな。馬鹿部長。

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「はーい!アッタシ桜井理恵【!トランペットだよっ」 「り、理恵ちゃーん!ヒューヒュー!」 清水が桜井のテンションに乗る。ダメだ、これはいけない。 「ありがとー、清水くーん!」 「ぐはっ……ハートを射抜かれた……俺はもうダメだ……」 清水は死んだ。それを奈神が踏みつける。 「一生死んでろ」 ため息を尽きながら清水と同等のヤバさを持つ桜井をチラッと見る。 「ん」 「……あはは」 偶然神川と目があい笑いあった。馬鹿に手を焼くことへの共感だろうか。 「あー、私は神川知里【カミカワチサト】楽器は橋本さんと同じ、クラリネットよ。よろしく」 神川か笑顔でそういうと剣山の背中を叩いた。 場慣れしてるのだろうか、余裕の表情で剣山を見てはニヤリとした。 「あ……はい、つ、剣山衛【ツルギヤママモル】です。チューバです……」 「なんか見かけに寄らず弱々しい人ねー」 「グサッ……」 剣山は水木の一言に深くダメージを与えられたようで、ピアノの下に潜り込んだ。 「俺は進藤光【シンドウヒカル】。楽器はトロンボーン。以上」 進藤のどさくさに紛れた自己紹介を最後に、このイベントは幕を閉じた。 なんとなくそれを剣崎に目線で合図すると、剣崎は了解したように口を開いた。
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