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放課後―――
まだ一年生はクラブになんて入っていないため、全員即下校
教室には寂しく千尋1人になった
「寂しくねぇ………寂しくねぇ……………てか楽器吹きてぇ…」
千尋が自分の席でガタガタ暴れていると、教室のドアがガラガラと開く
「あれ、まだ帰ってない奴がいたのか…」
先生だった。若い男の。
担任じゃないし面識も無い
誰だテメェ…
「ひまですからね」
「あぁ、そうかい。早く帰りなよ」
暇を強調したが大して意味はない
そして千尋は あることを思い出すように言った
「先生!あ、いや先生かな?」
「先生だよ馬鹿。ジャージで来てる生徒いないだろ」
「吹奏楽の………楽器、使わせてくれませんか…?」
「吹奏楽の楽器?」
千尋は自分の経歴を話した
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