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「やぁ」
「「!?」」
奈神は突然堂々と音だしする千尋と進藤の前に立った。
依然、先程の協定からして2人は奈神を睨むように見た。
「お……おぅ……なんだよこの威圧感」
「お前は奈神大雅だったか」
進藤は楽器を下ろし、奈神に話し掛けた。
「間違いないよ」
千尋は俯いていた進藤がまともに名前を覚えていた事に関心した。
「またよくこんなメンバーが集まったもんだな」
「わかるか?まぁ、本当にたまたま集まった感じになるんだけどな」
まぁ経堂寺から全員の経歴は聞いてはいるが、これが偶然と言われるとなんとも不思議で仕方ない。
それを言うと千尋らも良く集まったと誉めるべきか。
「なるほどな。腕の方は耳で察した。これも何かの縁。仲良くしよう」
進藤がカタコトと会話を進め握手を求めた。なんだか進藤の癖に社交的だ。
さっきのはどうしたさっきのは。
「よろしく」
奈神は心良く握手を返し、奈神はさらに当たり前のように千尋にも握手を求めた。
「あ、あぁよろしく」
千尋もとっさに手を出し握手した。
なんだ、えらく幸せな展開だなおい。
こんな日を待ち望んでいた。
千尋は涙を流し神にお礼を言った。
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