催し物は催す為にあり

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「まじかー」 「黙れ、猿」 放課後、楽器倉庫にて。小さいながらも5人腰掛ける大きな机が真ん中にあり、珍しいのか全員が座っている。 千尋に関しては頭を抱え、進藤は何やら楽譜を書いている。 桜井は何やら連絡をとっており、剣山と神川が話しているという最中。 「とりあえず……合同演奏の他に学校別。さらには異種チーム別の三回の出演よね…」 神川が髪をむしる。 「2ヶ月先とは言えど…だな」 剣山も明後日を見ている。 「んー、進藤さ。何してるの?」 神川が唐突に進藤に質問を投げかける。 「ん。チーム用の楽譜を作ってるだけだ」 「あんた自分で作るの…?」 「やりたい曲があるんでな。早川にも了承済みだ」 ちなみに、チーム別と言うのは合同の他に行うデュエット トリオなどのアンサンブルを行う為のチームだ。もちろん混合である。 ここは 進藤光×早川メイの トロンボーンデュエット である。 「あんた面倒くさがる割には中々尽くすわね」 神川は 神川知里×橋本南×水木綾 によるクラリネット三重奏 選曲は水木によるらしいがまだ未定との事。
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