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のちに千尋が手招きすると進藤も店に入ってきた。
「呼ぶな。何用だ」
「いや、いいじゃん。飯食おう」
進藤は呆れた顔をしながらも向かいの席についた。
なんだ、座るのかと千尋は少し驚いた。
進藤はおもむろにメニューを取りいつもの切れ目で眺めている。
すると剣山が爽快な顔で帰ってきた。トイレの帰りに新たにジュースを注いで帰ってきたようだ。
「進藤ぉ。いつの間に」
「あぁ、猿に呼ばれたから嫌々な」
「謝ったら許す。謝ったら許すよ」
「猿。馬鹿猿」
「はい、はい出ました!お前のお冷やは亡き者になった」
進藤の店から頂いた水は塩だらけになっていた。
「ほぅ」
千尋のジュースも砂糖にまみれていた。
「ファミレスに来てまでやめんか」
剣山が止めるように進藤の横に座った。
剣山のジュースは塩まみれになった。
「巻き込むなぁぁぁあああ!」
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