催し物は催す為にあり

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3人は夕食も遅いながらすませたので、それぞれの帰宅路へと戻った。 進藤は「(あぁいうのは送るべきだったのか?)」なんて恋愛ベタな発想を頭に展開させながらメールの返事を打っていた。いかにも普通の返事。話題性もなく、発展性もない。 「……こんな時は」 進藤は必死に考える。少ない経験から人に嫌われない為のやり方を試行錯誤する。 必死だ。冷血な進藤にとっては全力だ。やはり色々気にしているんだろう。 「いいか……」 メールの最後には 「PS・申し訳ないな。俺で良ければ」 と。キザに飾った。
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