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「ち……千尋が?」
「あぁ、とんだ馬鹿の千尋だ」
剣崎はクックックと驚いている杉山を笑った。杉山はとりあえず落ち着いたみたいだ。
「なんだ……進学先に吹奏楽が無いだのいって諦めてたんじゃなかったんだな」
「私みたいなもんさ」
「そうか。なら嫌でもこの俺に会わなきゃならないようだな」
杉山は笑ってみせた。
「そうだな。また次も合同の機会がある。報告しといてやろうか?」
杉山は手をすっと出した。
「いや、構わん。あえて驚かそうか。それに……神崎も稲原も出ることも伏せとけ」
杉山は大きく笑った。彼自信ここまで笑ったのは久しぶりだと感じているようだ。
「任せろ。私もでるんだ。もはや貴様らに妬みもない。最後に大暴れしてやる…」
剣崎は笑って杉山の肩を殴った。
「そうかいそうかい。楽しみにしてるわ」
2人はそう言いながら別れた。
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