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何一つ間違っちゃいないが、剣山の綺麗な言い方でかなり良く聞こえた。
良くとは、まさに進藤らしさ溢れる言い方になっていた。神川も「へー」と流していた。
「悪いな」
神川が桜井と向こうに移動を始めた時、進藤が助かったような顔で剣山に言った。
「なはは。上手いだろ。でよ、あげたらどーよ?」
剣山は笑ったのちに提案として持ち掛けてみる。
「いらないだろ、さすがにこんなもの」
「いや、貰ってくれるって。なんならキッチリとプレゼントみたいにだな――」
剣山は様々な方法を提案する。
「なるほどな。喜んでくれるなら無論そうする。助かるな、剣山」
進藤は軽く笑みを浮かべ人形を鞄に閉まった。
「きにすんなきにすんな。まぁ、仲間の助け合いよ!」
剣山は笑ってさっきの神川を追いかけていった。
「(仲間か。にしても……お礼をするのを一切に忘れていたな。なんとかなって良かった)」
進藤は安心した顔で4人の所へ向かった。
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