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……………。
「(あれ………来ないな…見つかってなかったか…)」
隠れる千尋は恐る恐る電柱から顔を出す
「ニャー」
千尋の目の前には猫
「進藤………お前猫に…」
ガスッ
千尋は蹴られ尻餅をつく
猫は進藤が抱っこして 千尋が居るとわかった電柱に近づけて待機
予想ではビックリするはずだったのだが
「阿呆、なんで俺が猫になるんだ。」
進藤がため息をついてから猫を地面に放す
猫はそのまま向こうに走っていった
「ストーカーか、お前」
「ちがっ………脅かしてやろっかなーって………」
「………。」
進藤が振り返り走りだす
「また無視かゴラァァ!」
千尋が立ち上がり叫ぶ。それも虚しく進藤はすでに見えなくなった
「はぁ………」
千尋がため息ついて先程の電柱にもたれる
「俺、なにやりたいんだろ………」
ごもっとも。ただの変態
千尋は電柱を軽く蹴り、そのまま駅に向かい歩きだした
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