曲者はいつになっても曲者。彼らの前に現るる

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「なぁ、ほんとにここでご飯か?」 「多分」 清水の指示で練習していた教室でご飯を食べる3人。どうも妙な雰囲気だ。 「イチゴオレ、うまし」 桜井はイチゴオレをグビグビ飲む。 「あぁ、理恵さん。癒される」 千尋はため息をつきながらメロンパンをかじった。 千尋曰わく、清水はとんでもないくらいのホルンプレイヤーだ。正直な話、あの剣崎を平気で凌いでいる。 そして桜井も相変わらず凄まじいハイトーントランペッターだ。 桜井は腕は確かなんだが、セールスポイントとしては尋常じゃないくらい高い音を操れる。これは清水も驚愕していた。 楽譜も桜井のハイトーンがふんだんに使われた楽譜だ。 千尋は特にアンサンブルに不安を感じることは無いみたいだ。 「おい清水。さっきの話本当かよ」 「まじまじ。7月の8だったかな?」 「たのしそー。友達百人できるかなー?」 ここのメンバーにも清水から7月の話は知らされていた。 ちなみにお昼は連絡があるため音楽室でとるのが正解だ。 清水は後で皆にリンチを食らっていた。
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