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事を起こすのが早い奴
新井千尋
寂しい昼食を終え、昼休みになると職員室に駆け出した
走るスピードは自転車並
速さの基準を1ランク上げることができる
そして職員室につくなり 音楽の先生を訪ねる
昼飯中
だが問題はない
「も…問題アリアリだよ。俺は飯くってんだよ。」
30代半ばの男。 音楽の先生が男とは珍しい
結局千尋の唐突な訪問にご飯をむせている
「申し訳ない」
「敬語つかおうや。なんでそんな………………………で?話とは?」
音楽の先生は箸を置き、椅子ごと体を千尋の方に向けた
「先生、吹奏楽部顧問経験ありますか?」
「ない」
「……………。先生、吹奏楽部顧問になって吹奏楽部を立ち上げてくだ…」
「やだ」
音楽の先生は再び箸を手にとりご飯を食べ始めた
「ちょちょちょちょ……………お願いしますよー!俺が全部やりますからぁ」
「なんだよお前はー。ほら、あそこに座ってるジャージの先生、あの先生教科は保健だけどここ来る前は吹奏楽顧問だったらしい。頼むから俺には構うな…」
音楽の先生はご飯を邪魔するなとジェスチャーもした
「はいはぃ、すいませんっしたぁ。」
千尋が軽く謝る
軽すぎてスネを蹴られる
スネが痛いけど…それよりあのジャージ先生、昨日の楽器管理してた先生じゃん……
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