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流れるメロディー。クラッシックだろうか。そんな堅苦しいイメージはあったが――。
レベルが違いすぎる。
全員が凍りついた。
北条はアルトサックスをストラップをつけてないにしろ鮮やかに扱う。何事だろうか。5人は何か良く分からない感情へと引き込まれゆく。
しばらくの演奏ののち、北条は「ふぅ」という溜め息混じりの息を吐く。
「どーだ。小便でもちびったか?ひよっこ共」
北条はサックス千尋に手渡しながらニヤリとしてみせた。
こらから一条高校に新しい風が吹き始めたようだ。それはまた突然で、嫌に恐ろしい追い風とも感じれた。
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