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「私は、その、他に好きな人がいるの!」
進藤は「ほう」と考え事にて閉じた目を開いた。さて、これがお望みのものか、奈神よ。
「誰が好きなんだよ。そんなの当てつけな理由にしか聞こえん」
「(あいつ、納得してないな)」
進藤はさらに謎を深める。
「え……そんな」
早川はさらに顔を真っ赤にする。
反対派の清水はすでに他界した。頼りにできるのは進藤君。進藤君しかいない。早川は涙目で進藤を見た。進藤は「ん?」といい目を開けた。
「まぁ、言ってやれよ早川。それじゃ奈神があまりにも可哀相だ」
「(進藤ぉぉお。てめぇぇええええ)ほら、進藤も言ってんだ、頼む。友達じゃねぇか」
「(えええええ)」
早川はついに顔を下に向けた。
そしてパッと奈神を見る。
「わかった。私情より友達関係だもんね」
早川は真っ赤っかの顔ながらも腹をくくったらしい。
「(かかった。よし、これですべて清算だ)」
こんなキャラでよかったのかな、なっちゃん(千尋談)
分かる奴は全員知っている(剣崎談)
俺まじで清水の舞台から……((清水談)
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